日本で「ホームページ」が広がるまで
Webの初期、home pageはブラウザを起動したときの開始文書を指していました。その後、組織や話題を案内する公開ページの意味へ広がります。
日本では1992年、KEKから国内初とされるWebページが公開されました。KEK自身の回顧記事はこれを「日本初のホームページ」と呼び、本文では「ウェブページ」とも表現しています。二つの語が同じ対象を指して使われる例として興味深い資料です。
1990年代半ばから、接続サービス、作成ソフト、企業・行政の情報発信が一般利用者へ広がりました。1995年発売の「ホームページ・ビルダー」は、その時代を代表する名称の一つです。ただし、この製品がサイト全体を「ホームページ」と呼ぶ用法を生んだ、または単独で定着させたとは、現在の資料だけでは立証できません。
現代の日本でも用法は一枚岩ではありません。日常語ではサイト全体を「ホームページ」と呼ぶ一方、e-Statの用語集はサイトの主要・紹介ページと定義し、文化庁資料はWebサイトをWebページの集合として説明しています。
この歴史は「正しい言葉が崩れた」という物語ではなく、技術の普及に伴って意味が拡張した過程として調べます。今後は1990年代の新聞、雑誌、ISP資料、ソフトウェア広告を年代別に確認し、どの場面で用法が変化したかを追います。
このページの出典
- The WorldWideWeb application on the NeXT — WWW User guide
World Wide Web Consortium (W3C), historical archive - 日本初のホームページはKEKから
高エネルギー加速器研究機構 (KEK) - 日本IBM、10周年を迎えたホームページ・ビルダー、発表会ではお祝いムード
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